竹内敏晴さんとのレッスンで私に起こった変容 1

 私は去年の5月にレッスンをやっている途中で、上の方に「神」のような存在を感じ、神の前では私もレッスンの参加者も無力だと感じました。それで私の「からだ」で何とかレッスンをやってきたのを止めようとなりました。正確には、次の集まりでみんなが来るのを待っているうちに、レッスンをやれない、やりたくないとい気持ちがはっきりしてきました。それでみんなにレッスンを止めるという話をしました。

 それからしばらくは落ち着いていたのですが、段々落ち込んでいきました。私はレッスンをやらないとほかには何もありません。全く無力な何もできない人間だと感じていました。

 ある時、ケン・ウィルバーの著作を読みました。ケン・ウィルバーのものははるか昔に彼の最初の著作「意識のスペクトラム」は読んでいたのですが、それ以来、全くご無沙汰でした。
 彼の「進化の構造」以降のものが面白く、翻訳のあるものはほとんど読みました。特に「意識」の段階、状態として、いくつもの段階、状態があるということを知りました。

 私は竹内さんのレッスンで、主として「心身統合」のことをやっているのだと、思っていました。ところがウィルバーによると、その上にスピルチュアルないくつもの段階、状態があるというのです。
 心霊・微細・元因・非二元。

 私の状態は、これまで心身統合の段階に自己同一化していたのが、それが終わってしまい、次の段階への移行期にあるのでないかと、思い始めました。「魂」の暗い夜ということばでそういう状態を表すようです。

 それで、竹内さんの著作を読み直してみると、最後の頃のものは、はっきりとスピルチュアルなものに触れています。特に、「『出会う』ということ」と「レッスンする人」の最後のインタビューでは、はっきりと「空」ということや、「悟り」ということばを使ったり、示したりしています。

 それで竹内さんとのレッスンで、私に起こった変容にスピリチュアルな部分があったのだということが、やっと分かりました。そういう体験をしたのが、1980年から1981年当時、竹内さんがはっきりことばにしたのが2009年、私がそれを読んだのが2015年の秋という始末です。
 呆れるほどのタイムラグがあります。





 

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