竹内敏晴研究のスタート

 私は竹内さんとの出会いで、短い間に様々な体験をしました。その体験は圧倒的なもので、私はその中に閉じ込められました。レッスンとは何だろうという問いに憑りつかれたのです。それはある意味では私の人生を食い尽くしました。一昨年の秋にやっとその体験から抜け出ることが出来ました。40年近くかかっています。そのことで、私はこれまでレッスンを体験の内部からしか見ることが出来なかったのだと、分かりました。今はレッスンを外部からも見ることが出来ます。
 もう私の人生はそんなに長くありません。レッスンを外部からも見て、レッスンを少しでも共有できるものにしたいと思い、この場を作りました。

 やっと外に出られたので、竹内さんの著作を読むと全く以前と違ったように見えます。「ことばが劈かれるとき」を読み返してみると、全く違うものに見え、竹内さんはこの本を書き直したのか思ったほどです。
 全く見知らぬ人として竹内さんの著作・実践を見てみることをしてみようと思いました。そうは言っても常に体験の内部からの視点は消えないでしょうが、外部から見てどのように見えるのか始めたところです。いつか内部と外部を統合したところから書けるといいのですが。

 

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